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KONICA MINOLTA DiMAGE A2 + RawTherapee フィルムシミュレーション

RawTherapee フィルムシミュレーションとDiMAGE A2

KONICA MINOLTA DiMAGE A2 といえば、2004年に登場した、コニカミノルタのハイエンドデジカメだったわけですが、これとフリーのRAW現像ソフト、RawTherapeeの組み合わせで、非常にフィルムライクな写真が撮れます。
なので、スナップでは、この機種を使う事が多いです。
とは言いましても、スナップそのものをあまり撮らなくなってしまいましたが、また頑張ろうかと・・
ちなみに、RawTherapeeの何の機能を使うのか?といえば、フィルムシミュレーションとレンズ補正を使うわけです。あとは、わずかに弄るだけで、非常にフィルムライクな写真が撮れるのです。
最近のCMOS機だと、そこまでフィルムライクには撮れません。おそらく、画素数が多すぎる事と、なめらかすぎる画質が仇になっているのではないかと。
DiMAGE A2の高感度性能は低く、最低感度のiso64でも、既にノイズだらけで、偽色まみれですが、このノイズをフィルムグレインに見立てて利用するのです。あと、CCDのノイズは、CMOSのものとは異なるのですが、その感じが非常に合っているわけです。
あと、DiMAGE A2は、高倍率ズームな事と、広角マクロと望遠マクロが使えるので、昼間のスナップには非常に強い味方となります。だいたいのものは撮れるという感じでしょうか。高倍率すぎないので、レンズの描写力が良いのも特徴です。


フィルムシミュレーション Kodak Elite 100 XPRO

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KONICA MINOLTA DiMAGE A2 / Kodak Elite 100 XPRO

この写真は、クリックすると拡大します。記載しているのは、フィルムシミュレーションの名前です。
低画素ながら、なかなかの描写をしていると思いますし、ここまでフィルムライクになるとは、以前は思っていませんでした。というのも、最近ではフルサイズや中判で使っていたわけで、その緻密すぎる感じが、どうもフィルムとはかけ離れている感じがしたので、フィルムシミュレーションは、やや封印状態でした。


645D2040.jpg
PENTAX 645D /SMC PENTAX-FA 645 45-85mm F4.5 / Kodak Elite 100 XPRO

同じCCD機である、PENTAX 645Dで、同様の設定で現像したものが、この写真となります。
なんとなく似てはいますが、フィルム感という意味では弱く、精細すぎるのも問題です。絵の傾向として悪いわけではありませんが、この感じだと、普通にデジタル写真風のものを選ぶという感じでしょうか?
ノイズ感とダイナミックレンジの点で、高性能すぎる点が、ここでは仇になっているという感じです。にじみ感も少ない感じです。
この写真もクリックで拡大します。上の写真と同じサイズにリサイズしております。


フィルムシミュレーション  Fuji Velvia 50

KONICA MINOLTA DiMAGE A2 / Fuji Velvia 50

フィルムシミュレーションによっては、このように花もかなり鮮やかに現像してくれます。
全体的な色も美しく、いかにもフジのカラーという感じです。


PENTAX 645D /SMC PENTAX-FA 645 45-85mm F4.5 / Fuji Velvia 50

上下の写真と同様の設定で現像した、645Dによる写真です。
これは、それなりにフィルムらしくなっていますが、やはり精細すぎるという感じでしょうか?


KONICA MINOLTA DiMAGE A2 / Fuji Velvia 50

もう一枚 Velvia 50 です。なかなかに立体感も出てきていますね。
しかし、これ、ミノルタ、ソニー系の色ではありませんね。本体にも、こういうモードもほしいものです。


フィルムシミュレーション  Kodak Kodachrome 25

KONICA MINOLTA DiMAGE A2 / Kodak Kodachrome 25

室内も撮ってみます。なんとなくですが、コダック系の色は、室内に向いているものが多い気がします。照明などと合わせて使うと、やたらと綺麗に撮れる事が多いです。もちろんフィルムでの話ですが、デジタルでも、やはり綺麗になるようです。

KONICA MINOLTA DiMAGE A2 / Kodak Kodachrome 25

今一度 Kodachrome 25 を使用。少々色が濃い目に出ますが、良い感じです。ここまで色濃くなるのは、CCDであることが関係あるかもしれません。CCDはやたらと色が濃く出る性質があるような気がします。


フィルムシミュレーション  Lomography Redscale 100

KONICA MINOLTA DiMAGE A2 / Lomography Redscale 100

トイカメラと合わせて有名な Lomography とかもあります。なんか、古いコンクリートの重厚感が良い感じです。
これらの写真は、フィルムシミュレーション以外は、それほど弄っておりません。


PENTAX 645D /SMC PENTAX-FA 645 45-85mm F4.5 / Lomography Redscale 100

645Dで、上下の写真と同様の設定で撮影した写真です。
悪くはないのですが、やはり DiMAGE A2 のほうが好みです。


KONICA MINOLTA DiMAGE A2 / Lomography Redscale 100

こちらも Lomography Redscale 100 を使っています。
あまり意識せずに、合うシミュレーションを探しているわけですが、どうやらこういう感じの古いコンクリートとか壁に合うようですね。錆が強調されるところも良いです。


フィルムシミュレーション  Kodak ExtraColor 100

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KONICA MINOLTA DiMAGE A2 / Kodak ExtraColor 100

もう一度、クリックで拡大出来る絵を貼っておきます。
これも、かなりフィルムライクな感じで、どこか懐かしさも感じますが、現在の写真です。
こんな感じで撮れるわけですが、同じような古いCCDのデジカメでRAWが使えるものならば良い線いくかもしれません。これなんか、非常に空の色も良くて、気温高そうという感じも出ていますよね。


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PENTAX 645D /SMC PENTAX-FA 645 45-85mm F4.5 / Kodak ExtraColor 100

この写真も、上の写真と同じサイズで拡大します。
同様の処理で現像しておりますが、これは、かなりフィルムっぽくなったような気がします。
今一度、大型フォーマットでも試してみる価値はありそうですね。


HaldCLUT

ちなみに、 RawTherapee のフィルムシミュレーションは、このような感じで、HaldCLUTをダウンロードして、リンクさせなければ使えません。タウンロードして、PC内のどこかに置いて、リンクするという感じです。ぼくは、マイピクチャ内にフォルダーを置いています。
これだけでも、RawTherapeeがかなり使えるので、一度試してみることをおススメします。



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2017年ごろまでアニメーション等の映像作家 その過酷さから病気に倒れ、限界を感じた事から、その後写真作家に転身 イメージフォーラム・フェスティバル、バンクーバー国際映画祭、オーバーハウゼン国際短編映画際、タンペレ映画祭、キヤノン写真新世紀 LensCulture 等で発表。 写真関連は、初の写真作品で、キヤノン写真新世紀2019年度グランプリ受賞。東京都写真美術館で個展、LensCulture Art Photography Awards 2022 LensCulture Emerging Talent Awards 2023 にて Jurors’ Picksなど NHK ドキュメント20min.「蟻(あり)と人間とぼく アーティスト・中村智道」で紹介される 尚、写真等の無断使用はお断りいたします。一言ご連絡ください。 お仕事のご相談など、気楽に、ご連絡ください。 e_mail:nakamura.tomomichi@gmail.com

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