![](http://photos.doriyama.com/wp2/wp-content/uploads/2019/07/K_1N0424-1140x762.jpg)
KAMLAN 21mm F1.8
KAMLAN 21mm F1.8というレンズ
![kamlan-21mm-f1-8](http://photos.doriyama.com/wp2/wp-content/uploads/2019/07/K_1N0394-1-1024x684.jpg)
ええっと、ぼくなんですが、もう中華レンズを買うのはやめようと思っていたのですが、MEIKE 25mm F1.8に関して、少々不安を感じるところもありまして、こういうの入手してしまいました。
MEIKEの何に不安を感じたかと言いますと、像面湾曲ですね。個人的に思うことですが、MEIKEのレンズって像面湾曲あるの多い気がします。
もちろん、値段はこれの半額でコスパ凄いと思いますが、このクラスは風景もよく撮るので、そういう点で、おそらくマシであろう、このレンズに興味を抱きました。
ですが、このKAMLANのレンズですが、28mm F1.4に比べて、注目度低い気がします。
あのレンズは、SIGMAのレンズと張り合うほどの光学性能で、海外での評価が高いのですが、こちらはF1.8と、少々地味で、値段も50mm F1.1や28mm F1.4と変わりません。
個人的に高ポイントだったのは、21mmとPENTAXのLimitedレンズ的な焦点距離と、KAMLANとしては抑え目なF値でした。
もしかしたら写りは良いのかもしれないと思ったわけです。
あと、売れ無さそうな雰囲気が、ぼくの琴線に触れた感じです。
このレンズ、正確に言えば、台湾のレンズで、中華レンズとは異なるような気もするのですが、仕様やら何やらが、中華レンズ的で、台湾も中華民国なわけで、やはり中華ですよね。
一応差別化ということで、背景布は、赤ではなく、緑にしてみました。
仕様は
焦点距離:21mm
最大口径:F1.8
最少絞り:F16
画角:68度(APS-Cフォーマット)
レンズ構成:8群10枚
最短合焦距離:12cm
フォーカス:マニュアルフォーカス(MF)
マウント:Canon EF-M / Sony E/Fuji X / MFT
寸法:58×57mm
重量:約262g
とのこと。
めっちゃ寄れますね。
外観
![](http://photos.doriyama.com/wp2/wp-content/uploads/2019/07/K_1N0410-1-1024x684.jpg)
このレンズ、普通の安中華レンズの倍ほどの値段なことから、ビルドクオリティは高いです。
ただ残念なことに、フードはチープな感じですね。でもまぁ、付いているだけマシと言えばマシです。
それぞれの絞り値等の数値ですが、やはり他の中華同様、適当な部分はあるような気がします。日本のレンズほど厳密な感じではなさそうですね。
でも書いているだけ良しと思っています。
も一つ残念なのは、中華レンズの醍醐味?である巾着袋が入っていませんでした・・
これ、実は楽しみにしてるんですよね。。
絞り等
![](http://photos.doriyama.com/wp2/wp-content/uploads/2019/07/K_1N0418-1-1024x684.jpg)
中華に関しては毎度の事ですが、見ての通り、綺麗な円形を描いています。
ボケに期待が持てますね。
絞り羽根枚数は数えていませんが、10枚以上ありそうに見えます。
コーティングの輝きが、安中華に比べて、なんか良さげです。透過率高そうですね。
裏側
![](http://photos.doriyama.com/wp2/wp-content/uploads/2019/07/K_1N0409-1-1024x684.jpg)
後玉は案外小さいです。MEIKE 25mm F1.8とかは、けっこう大きかった気がします。
まっあんまり関係ないかもしれませんが。
カメラに付けた感じは、他の安中華とかに比べて大きい
![](http://photos.doriyama.com/wp2/wp-content/uploads/2019/07/K_1N0423-1-1024x684.jpg)
最近の普通のレンズを考えると、十分コンパクトな感じですが、他の安中華と比べると、随分大きい感じです。
他は、フィルター径が43mmや49mmなのに対して、52mmです。
レンズそのものが大きい事からも、最近の傾向を考えれば、画質に期待が持てる感じです。
チャートでも撮影してみる
このレンズにチープなチャートで申し訳ありませんが、見てみましょうか。
画像は、クリックで拡大し、等倍鑑賞可能です。PCで見ることをおススメします。
絞り開放だと、他の中華と大した差は無くて、周辺はさっぱり解像していない感じです。
ただしですが、これはチャートなため、近距離での撮影ですが、野外では、案外解像している感じもあります。
いくらか、樽型の収差があるようですね。
中央は、すんごい解像しています。
周辺はまだまだな感じですね。
ショッキングなことに気がつきましたが、この個体は、上方向に片ボケがあるようです。(泣)
返品しても許容範囲内で返されそうなところが辛いです。
周辺は、まだまだですね。ただし、これ風景撮ったら案外普通に撮れますので、参考程度にしてくださいね。
ここにきて、一気に周辺も解像してきました。
中央が素晴らしいのは、言うまでもありません。
均一性も高く、何ら問題の無い画質です。ただし、片ボケが無ければの話・・
チャートとか見てたら、片ボケのレンズって本当に多いのだと気づかされます。
ええですわ。MEIKE 25mmとは比較になりません。まっ、値段なりの差でしょうか。
倍率色収差等、普通にありますが、特別悪いという感じでもないでしょうか?
解像的には無問題ながら、分かりやすくコントラスト落ちた気がします。回折現象の影響が出てますね。
色々と撮影してみる
上から2枚は、両方等倍鑑賞可能です。
![DSC01732.jpg](http://doriyama.sakura.ne.jp/sblo_files/gahakuphotos/image/DSC01732-thumbnail2.jpg)
この写真、シャープネスはかけておりませんが、かなり解像してくれている模様。緻密な描写は、他の安中華とは一味違う感じです。
このように少し離れると、片ボケの影響は無いようで、安心しました。
![DSC01782.jpg](http://doriyama.sakura.ne.jp/sblo_files/gahakuphotos/image/DSC01782-thumbnail2.jpg)
こちらなんか、もっと分かりやすいですが、見るからに安中華とは違う写りです。現代的で普通な感じで、解像感も素晴らしい。
もちろんシャープネスはかけてませんよ。
![](http://photos.doriyama.com/wp2/wp-content/uploads/2019/07/DSC01786-1024x681.jpg)
こういう感じだと、ボケはややうるさいでしょうか?他の安中華のほうが良い感じのもありますが、解像感では上なので、まぁ好みで使い分けましょう。
コントラストは高い感じですね。
![](http://photos.doriyama.com/wp2/wp-content/uploads/2019/07/DSC01799-1024x681.jpg)
絞り値いくらだったか忘れましたが、めっちゃ寄れますよ!これ最短だったと思います。
![](http://photos.doriyama.com/wp2/wp-content/uploads/2019/07/DSC01796-1024x681.jpg)
やや逆光での撮影ですが、ゴースト出てますね。
このレンズは、フレアはそれほどではないですが、ゴーストはよく出る感じでしょうか?
![](http://photos.doriyama.com/wp2/wp-content/uploads/2019/07/DSC01809-1024x681.jpg)
こちらも、ゴースト出てますね。
案外簡単に出てきますし、ミラーレスなので、確認しながら絵作りに使うことも出来そうではあります。
![](http://photos.doriyama.com/wp2/wp-content/uploads/2019/07/DSC01802-681x1024.jpg)
緻密でコントラストの高い描写。
![](http://photos.doriyama.com/wp2/wp-content/uploads/2019/07/DSC01820-1024x681.jpg)
なんか、このマネキン、いい味出していませんか?
夜中に見てみたい感じですね。こういうの、なかなかありません。
![](http://photos.doriyama.com/wp2/wp-content/uploads/2019/07/DSC01871-1024x681.jpg)
一日が終わり、晩飯へ・・
料理を撮るには、中望遠で逆光での撮影が良いわけですが、店で勝手に撮るだけに、そういう撮影は出来ません。
極力、良さげな場所に移動させて撮るわけですが、座って撮れるのは良い所です。
画角的に、およそ換算31.5mmというか32㎜ぐらいかと思いますので、28㎜より少し狭く、35㎜より少し広いという感じ。
だいたいスマホ感覚での撮影が可能です。つまり撮りやすいと思います。
しかし、冷たそうに撮れてしまいました。湯気が欲しかったなぁ・・湿度高いからか難しいけど。。
ざざっとこんな感じですが
KAMLAN 21mm F1.8は、色物系ではなく、普通のレンズで、良く写るレンズという感じです。
逆光等、日本メーカーのレンズに対して、いくらか弱いところもありますが、他の安中華よりは、ずっと強い感じで、絵のクリアさも日本のレンズに近いものがあります。
ただ普通のレンズだけに、安中華特有の雰囲気描写は得意ではないかもしれません。そのあたりは、使い分けって感じでしょうか?
個人的にはライブイベント等撮ることが多いので、そちらで重宝するレンズになりそうです。
あと、遠景も綺麗に撮れるようなので、風景にもOKな感じです。
とても寄れますし、開放からある程度綺麗に撮れますので、外食での料理の写真等でも活躍しそうです。画角的には、座って撮れますので理想的ですよ。
コスパは、それなりに高いレンズではないかと思われます。
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