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Brightin Star 35mm F1.7

中華レンズに関しては、コンプリートしたことにして、もう買わないことにしていたのですが、ネタ系だとしても、他の35mm F1.2というクラスのレンズに、一般的な使用での、ちょっとした不安を感じる事から、もう少し明るさを抑えたものが欲しくなり、入手した次第です。

それだけではなく、他の色々なサイトやメールチェックとかをしてみても、広告にやたらとこのレンズが出てきて、洗脳されてしまったこともあるかもしれません。
知らなければ済むものも、知ってしまうと頭の中から離れなくなってしまうように出来ている、ネットのシステム恐るべしですね。

言い訳は置いといて、いってみましょうか・・

Brightin Star 35mm F1.7 というレンズ

Brightin Star 35mm F1.7 の内容

内容

入手してみて、最初に思ったことですが、「小さっ!」という感想でした。他に、値段的にも、今まで購入した中華レンズ最安の5千円台なわけですが、何故か内容的には一番豪華でした。

中華ではお馴染みの、巾着袋に関しては最も豪華ですし、箱なども、PENTAXとかSONYの箱よりも豪華で、TAMRONとかとは比べるべきものではない立派さです。

ただ、残念なのは、毎度のことながら、輸送などで、箱の角とかが凹んでたり、箱にスレ等があったりするわけですが、これはお約束みたいなものだから、今更何とも思わなくなってしまいました。

豪華な箱ながら、輸送時の凹み等があります

仕様

説明書も、今までの中華レンズより立派です

仕様を見てみますと、焦点距離:35mm 絞り:F1.7~F16 レンズ構成:4群6枚 画角:42° 絞り羽:12枚 最短撮影距離:0.15cm フィルターサイズ:43mm 重量:171g
とのこと。

一言、言わせてもらいますと、最短撮影距離は、盛りすぎでしょう。単純に0.15mと書きたかったのだと思いますが・・本体には18cmの表示があります。しかしながら、30cm以内(25cmぐらいかな?)であり、かなり寄れる部類であることは間違いありません。
撮っていると「あ~っ寄れるなぁ」という印象でした。

イメージサークルはAPS-C用なので、フルサイズだとクロップして使う必要がありますね。
しかし、こういった中華は、フルサイズ用よりも、APS-C用が面白いという印象です。
ネタ故、高価なものはちょっと・・というのもありますが。。

外観

Brightin Star 35mm F1.7 横

とても小さいですが、持ってみると、ずしっと重さがあります。要は金属とガラスの塊なわけで、これで小さくしているということは中の空間の体積が低いということで、歓迎すべき点です。

被写界深度目盛りもありますね!あてには出来ないでしょうが、嬉しい仕様です。数字が色々と刻まれていてカッコイイですよ。

ただ、実は今まで避けていたのですが、フィルター径が43mm・・これまでのフードやフィルター類が使えないわけで、これまでは49mmのもの以外は選んでいませんでした。
実は、これは自分に対する抑制策でもあって、フィルター径が違えば色々と面倒だから買わないとすることで、レンズを買わないためにも、こういう自分ルールを守っていたわけです。
しかしながら、43mmは、これで解禁されてしまいました。。

Brightin Star 35mm F1.7 正面

いえ、もう分かっていることですが、レンズを増やしても、カメラを増やしても、撮れるものなんて変わりません。
ある一定以上の性能のレンズの中で、自分がよく使うレンズを数本持っていれば、実は事足りるわけで、そこから先はレンズ沼とかボディー沼という疾患でしかなく、メーカーにとってはありがたい疾患なわけですが、一年に一度も使わないようなレンズを沢山保有してしまうわけで、客観的に見れば、何も良い事は無いわけです。

脱線しましたが、このレンズも、値段の割に、質感は良いですね。

絞り羽が12枚!

光の映り込みが邪魔・・本当は奇麗な円形を描いております

絞り羽が、なんと12枚もあります。
いや、これはオールドレンズとかに比べても豪華な点でしょう。非常に奇麗な円形でもあって、美しいボケが期待できます。

絞りの制御と言いますか、絞りリングに関してですが、中華マニュアルフォーカスレンズは、ほとんどクリックレスタイプで、こちらも同じくクリックレスタイプです。
カチッカチッとは動かず、ヌルッと滑らかに動きます。

これ、動画を撮る人には、ありがたい仕様なわけで、それを理由に中華レンズを購入される方もいるようです。

マウント側

SONY Eマウントであります

毎度の事ながら、電子接点はありません!

これ、重要な事なので、広めなきゃいけない事ですが、これでよく「レンズを付けても撮影できません!!(怒)」と、お怒りになられている方をよく見かけるわけですが、純正でもありませんし、電子接点も無いわけで、当然カメラはレンズが付いたとは認識してくれません。
カメラ側の設定で、レンズ無しレリーズの許可とか、それに類するような項目を探して、許可する必要があります。ONとかOFFと書いていますので、この場合はONを入れてください。

それにしても、大口径なのに後玉小さいです。前玉も小さいですし、いわゆるダブルガウスタイプでしょうか?

 

 

まずは身近なものを撮影してみる

Brightin Star 35mm F1.7 絞り開放での撮影です

オオハナインコの花太郎さんです。

開放では、少しコントラスト低めでしょうか?しかし、ピント付近の解像は、しっかりしている模様。盛大にボケてくれていますね。NEEWER 35mm F1.2のような、やたらと玉ボケが発生する、うるさめなボケではありません。ただ、透過率に関しては似たようなものでしょうか?透明感は、やや低く、コントラストにも影響している感じですね。

ですが、こういう描写、嫌いではありませんよ!?解放からコントラスト高いとかは、日本メーカーのレンズに任せておけば良いのです。絵の違いに価値があるわけで、似たようなものなら、購入した価値が無いというものです。もちろん、高いほうのレンズの価値が、ということになりますが・・

 

 

Brightin Star 35mm F1.7 絞りはF2.8付近に絞っています





チャートの撮影

当然ながら、現代の高性能レンズならば、かなり精度の高いチャートを使うべきなんでしょうが、そこは中華レンズです。質素なチャートでテストしてみますよ。
と言いますか、立派なチャートを買うお金がもったいないですね。

チャートは、クリックで拡大し、等倍鑑賞可能です。PCで見ることをおススメします。

DSC01547.JPG
(SONY NEX-6/Brightin Star 35mm F1.7 [絞りF1.7])

解放から、わりと普通のオールドレンズ的な解像をしているようですね。
今のレンズなんだから当たり前!と思うなかれ、安い硝材を使っている中華レンズにとっては、そこがけっこうなハードルとなるわけですよ。

樽型の収差が確認できますし、中央が通常よりも大きく写っている感じですね。大きな問題ではないレベルでしょう。

DSC01548.JPG
(SONY NEX-6/Brightin Star 35mm F1.7 [絞りF2.0])

半段絞りました。少しの差でしかありませんが、それでも、周辺減光は減ったような気がします。

周辺の解像は、まだまだですね。

DSC01549.JPG
(SONY NEX-6/Brightin Star 35mm F1.7 [絞りF2.8])

中央は、素晴らしい解像ですね。周辺は、まだまだですが、なんと言いますか、解像の変化がなだらかといいますか、全然嫌な感じがしません。

個人的に、この絞り値は、多用しそうな感じです。

DSC01550.JPG
(SONY NEX-6/Brightin Star 35mm F1.7 [絞りF4.0])

少し周辺も解像してきましたが、まだまだな感じです。経験的にですが、こういうのは、周辺解像しない可能性と言いますか、像面湾曲があって、風景には向かない可能性が高そうですね。

左側は、少し片ボケかなぁ・・

DSC01551.JPG
(SONY NEX-6/Brightin Star 35mm F1.7 [絞りF5.6])

それでも、周辺は解像してきましたね。しかしながら、まだまだな感じです。この傾向は、中華レンズに共通しているとも言えて、お約束と言えるかもしれませんが、基本的に技術者が、周辺を意識していないという印象があります。
レンズが小さすぎることも関係していて、それでイメージサークルが足りないというのもあるかもしれません。

お国柄的に、周辺を気にしない人が多いのかな?

DSC01552.JPG
(SONY NEX-6/Brightin Star 35mm F1.7 [絞りF8.0])

オールドレンズならば、ここでキメてくる絞り値、F8です。
このレンズも、それなりに頑張っていますね。
しかしながら、これならば、オールドレンズのほうが優秀な事が多いでしょう。

一部のメーカーを除いて、けっこう高めなレンズでも、この傾向がありますので、本当にお国柄なのかもしれないと思ってしまいます。

DSC01553.JPG
(SONY NEX-6/Brightin Star 35mm F1.7 [絞りF11])

ここで、周辺まで解像してきた感じです。
MEIKE系のレンズとかに比べて、像面湾曲は控えめかもしれません。

ちなみに、このレンズに、F11の表示はありません。計算上のF11付近の測定です。F8が惜しい感じでしたので、この値を出してみました。

周辺の解像はあるものの、データ的に最も全体平均で解像しているのはF8のようです。

DSC01554.JPG
(SONY NEX-6/Brightin Star 35mm F1.7 [絞りF16])

このレンズには、F16の絞り値の表示がありますが、そこはF16ではなく、F22のようです。計算が合わないため、光の量から、F16であろう絞りでの測定です。

小絞りボケの影響が出ていますが、全体の均等性は素晴らしいものがあります。すっきりした感じもありますが、このレンズの色収差が少なめなことも関係あるかもしれません。

こういうシンプルな設計のレンズの場合、倍率色収差は、もう少しある事も多いのです。

DSC01555.JPG
(SONY NEX-6/Brightin Star 35mm F1.7 [絞りF22])

F16表示の部分は、F22か、それよりもう少し絞った値という感じです。この点は、クリックレスタイプなので個体差は確実に大きくあるものと思っています。

回折現象の影響もありますし、実用的な絞りではないでしょうね。

 

 

色々と撮影してみる

アラン・パットンさんのライブの様子 絞りはおそらくF2.8

立体感がありますし、ボケも奇麗ですね。かなり暗い会場ですが、これだけ撮れると嬉しくなります。
他の中華レンズだと、背景は、もう少しざわつくのですが、これは良好です。

 

 

(SONY NEX-6/Brightin Star 35mm F1.7 [絞りF2.8])

いいですね、こういう感じ、オールドレンズだと、なかなか出ません。
動くものを、マニュアルフォーカスレンズで撮るのは大変ですが、動きのタイミングなどを計れば、案外撮れたりします。

この構図で、被写体が、左右に揺れている場合だと、むしろマニュアルフォーカスのほうが、ピントに意識を集中出来るので慣れると成功率が上がる感じです。

 

 

(SONY NEX-6/Brightin Star 35mm F1.7 [絞りF4])

外での撮影、F4でも、変わらずボケは奇麗ですね。周辺減光は、後処理によるものです。申し訳ありません。

この地域猫、たぶん口内炎を発症していますね・・長生きは出来そうもありません。猫は捨てたり、外で飼わないようにしましょうね。

 

 

(SONY NEX-6/Brightin Star 35mm F1.7 [絞りF2.8])

このレンズ、少々コントラストは低めなのかな?色は、寒色傾向が強く、いわゆる中華レンズに多い色という感じです。

 

 

(SONY NEX-6/Brightin Star 35mm F1.7 [絞りF2.8])

ほんま、いい感じですよ。

 

 

(SONY NEX-6/Brightin Star 35mm F1.7 [絞りF5.6])

なんか、APS-Cでの撮影ではないという感じです。F5.6だったと思いますが、ええ感じですね。
5千円台ならば、完全におススメですよ。

 

 

(SONY NEX-6/Brightin Star 35mm F1.7 [絞りF8.0])






(SONY NEX-6/Brightin Star 35mm F1.7 [絞りF8.0])






(SONY NEX-6/Brightin Star 35mm F1.7 [絞りF4])






(SONY NEX-6/Brightin Star 35mm F1.7 [絞りF2.8])

 

 

 

DSC01598.jpg
(SONY NEX-6/Brightin Star 35mm F1.7 [絞りF5.6])

この写真は、なんでF8にしなかったのか忘れましたが、クリックで等倍鑑賞可能です。
こういうケースだと、コントラスト低めかなぁ・・全体が白いor明るいで、コントラスト下がるような気がします。
まぁデジタルなわけで、設定でどうにでもなりそうですが。

 

 

逆光は?

日本のレンズの何が優れているかって、それはコーティングですよ。
今や、コンピューターで色々とシミュレーションも出来ますから、光学性能は色々な方法で高めることは可能でしょうが、コーティングは、そうはいかないでしょうね。

このレンズも、中華レンズの多分にもれず、逆光にはめっぽう弱いです。
逆に、こういう感じで遊べますので、そうやって楽しみましょうよ。

このレンズの場合、薄暗くなったり、部屋の中だったりのほうが、逆光の弱さが強調されるようなので、そういう時が、ある意味ねらい目です。

フレアも滑らかな感じで出ますので、ぜんぜん嫌な感じじゃないですよ。

中華レンズ(安)も進化しているのかな?

ざざっと一日撮っただけの写真ですが、その段階での感想です。

Brightin Star 35mm F1.7は、何だか設計側のセンスを感じるレンズですね。ただの偶然かもしれませんが・・
ですが、設計的には、より新しいと思いますので、実際に成長してきているのかもしれません。

周辺の解像や、コーティング等、まだまだ課題はあるものの、着実に進化していることを感じるレンズのような気がします。

非常にコンパクトな事も好印象です。
最近のレンズは、とにかくでかいので、これだけ小さいとそれだけでも価値があるというものです。

もちろん大きい事は、光学性能を高める上で重要な事ですが、このサイズで何が出来るのか?を追究してもらうのも面白いと思うんですよね。
解像、ボケ、周辺画質、収差補正等、すべてを高めにするのなら、補正レンズ系を多めに使えない、このサイズでは限界があるのでしょうが、それらをサイズなりに振り分けることで、何か印象の良い絵を出す事も可能だと思うわけです。

このレンズ、小さくてピントリングとかは掴みにくいところもありますが、トータルで使いやすくて、使っていて気分が良いレンズです。

いえ、価格考えたら、とても良いレンズだと思いますよ!

 

 

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では、果たして中華レンズはオールドレンズ的なのか?

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2017年ごろまでアニメーション等の映像作家 その過酷さから病気に倒れ、限界を感じた事から、その後写真作家に転身 イメージフォーラム・フェスティバル、バンクーバー国際映画祭、オーバーハウゼン国際短編映画際、タンペレ映画祭、キヤノン写真新世紀 LensCulture 等で発表。 写真関連は、初の写真作品で、キヤノン写真新世紀2019年度グランプリ受賞。東京都写真美術館で個展、LensCulture Art Photography Awards 2022 LensCulture Emerging Talent Awards 2023 にて Jurors’ Picksなど NHK ドキュメント20min.「蟻(あり)と人間とぼく アーティスト・中村智道」で紹介される 尚、写真等の無断使用はお断りいたします。一言ご連絡ください。 お仕事のご相談など、気楽に、ご連絡ください。 e_mail:nakamura.tomomichi@gmail.com

7件のコメント

  • 武本宏一

    懇切丁寧な紹介文、大いに同感、また役にたちました。小生も、中国レンズ?と半信半疑でしたが、
    中国は昔、海鵬とかいう2眼レフも作ってまあまあの性能だったことを思い出し、買ってみました。
    この35ミリ1.7・・・思いのほかしっかりした造りでまず感心しました。つけたカメラは、APSCの
    キヤノンM2です。これが、小さい同士ですごくマッチ!ファインダーにはフォクトレンダーの光学ファインダー
    (50ミリ)をつけて撮っています。                                    小生、いま82歳の老人ですが、嬉しいのはレンズにちゃんと距離目盛がついていて、昔と同様目測でメートルを計り、シャッターを切っています。楽しい!                                 ただ、どうもこのレンズ、目盛り通りだといつも後ピンみたいですが、貴兄はいかがですか?

    実は先日、ソニーα7に、サムヤンという韓国レンズをつけて撮ったら、すばらしく味のある描写で
    すっかり気に入っています。どうもケンコーがかかわっているらしいですね。もう、アジアレンズとバカに
    する時代ではなくなってきたようです。

    どうぞ体調お大事にご活躍ください。(ちなみに小生、昔はテレビラジオのプロデユーサーでした)

  • 中村 智道

    武本宏一さま
    色々と忙しくて気が付いていませんでした。
    丁寧なコメントありがとうございます!
    サムヤンは数本持っていますが、なかなか良い写りをしますね。そこから中韓のレンズに興味を持ち、色々と試してみています。
    今のところですが、中国のレンズの被写界深度目盛りはいい加減で、アクセサリー的な要素が強いように思われます。まだまだ黎明期なので、そこに味がある感じですよね。
    オールドレンズの場合、コーティング等の劣化もあって、本来の写りがどうだったか分からないのですが、これらの中華レンズにその答えがあるのかも?と思ったりしながら楽しんでいます。
    このBrightin Star 35mm F1.7ですが、この一年では、安価なレンズとしては一番気に入っております。
    色々とカメラライフをお楽しみください!

  • H.O

    中村さま、初めまして

    私は、X-T10に中華レンズを付け楽しませて頂いてます。
    現在Neewer 25mm f1.8を使っております。とても気に入っています。次に35mm(50㎜画角)を考えてまして人気のある7Artisans 35mm f1.2かNeewer(Meike?)35㎜ f1.7を考えてまして、人様のレビューを拝見してて中村さまのブログにたどり着きました。
    とても参考にさせて頂きました。ありがとうございます!!
    このBrghtin Star 35mm f1.7もとても良さそうですね。気になります(笑)
    一つ質問させてください。ご迷惑でなければご意見など聞かせて頂けるとありがたいです。

    Neewer/Meike 35mm f1.7を調べていたら、どうも後玉の大きさが違う2種類あるのに気が付きました。
    最初は、マウントやセンサーの違いで同じレンズでも後玉が変わるのかな?とあれこれレビューを見ていましたが、同じFX用でも大きな後玉と小さめ(Brightin StarS 35mmf1,7と同じくらい)の後玉の仕様があります。
    この後玉の違いって撮った画像に違いなどでるのでしょうか?

  • 中村 智道

    H.Oさま
    コメントありがとうございます。少々出かけており返事が遅くなってしまいました。
    後玉の違いですか・・これらのレンズは、基本シンプルな、オールドレンズ的な設計なので、後玉が大きく、前玉が小さい場合は、口径食、つまりレモンボケが出やすい傾向があるように思います。
    ミラーレスにおける、大口径論争では、後玉が大きいほうが、画質が有利という話がよく出てきましたが、実際はそんな単純なものではないようです。
    画質に関しては、これらのレンズの画質は、一般的に言うところの良いものでは無く、あくまでも味を楽しむものだとも思っております。その味を美しい物だと思えるならば、それは、その人にとっての高画質とも言えるかもしれません。
    7Artisans 35mm f1.2とNeewer(Meike?)35㎜ f1.7の違いに関しては、Neewerを持っていないのと、海外のベンチマークから、周辺を解像しないことが既に分かっている、あとMeike系のレンズは、総じて周辺の解像が弱いということで、これまでの経験から購入には至りませんでした。
    7Artisans 35mm f1.2とBrightin Star 35mm F1.7との比較に関しては、理解していることは、周辺画質(像面湾曲)に関しては前者が上で、ボケに関しては後者が美しいと感じています。トータルの絵としては、好みの問題なので、何とも言えません。あと、透過率の問題もあり、前者と後者の明るさは、スペックほどの違いもありません。なので、個人的には、後者が好ましいと思っております。色としては、前者のほうが暖色寄りで後者は完全に寒色系です。
    こんな感じで参考になれば・・という感じでしょうか。。

  • H.O

    詳しいご解説ありがとうございます!やはり実際に使ってみないと分かりませんよね。
    中華レンズ、私はまだ1本しか使っておりませんがとても楽しませて頂いております。
    Neewer(Meike)35mmf1.7 か Brightin star35mm f1.7 どちらかを次に購入してみようと絞りました。
    中村さまのレビューもとても参考にさせて頂いております。本当にありがたいです。

  • 村上裕之

    はじめまして!
    とても素晴らしいレビューを前々から拝見していました。
    中村様のレビューから中華レンズに開眼してしまいまして、3本目に我慢しきれずbrightin starを買ってしまいました。
    25mm f1.8です。
    40mmに近い画角が欲しかったんです。
    35mmはMeikeの1.4を持っているし、55mmはminoltaを使っています。
    あとzonlaiの22mm 1.8もすごく気に入っています。
    でもbrightin star 25mm f1.8は誰もレビューしていなくて、最近似た形のpergearというレンズが出ていて、ただちょっと名前が嫌で評判はいいようなのですが、britghin star 25mm とはレンズ構成が違っているようで、ほんとは2本持って撮り比べしたいぐらいなのですが、。
    brightin starはアリエクスプレスで購入しました。なぜか日本では手に入らなかったので、。
    8000円ぐらいでした。
    今日仕事帰りに家に戻ったら荷物がついていました。
    なんだかいいですね〜!
    何がいいのかわからないけどとても気に入りました。
    カメラはα7r2とnex6を使っています。なので中村様にもなんだか勝手に親近感を感じています。
    いずれフォクトレンダーが欲しいと思っているのですが、でもしばらくコレで楽しめそうです。
    教えていただいてありがとうございます。
    動画にも使えそうです♡

  • 中村 智道

    村上裕之さま

    コメントありがとうございます!
    最近、更新がおろそかになっておりまして申し訳ありません。作品制作とか色々とありまして・・
    brightin starは、最近日本ではあまり売っていないようですね~
    ただ、2本持っているのですが、コーテイングの関係で、絵はよく似ていて、寒色で柔らかいボケという感じの描写です。一応ピントの芯もあるようなので、普通に使えますね。
    もちろん、都合上、普通のレンズも持っているのですが、普段使いする気になれず、仕事以外では、もっぱら中華レンズかオールドレンズを使っている感じです。
    こいつらの良いところは、癖が強いところでしょうか?あと至らない所とか。
    最近のレンズは高性能化しすぎていて、癖もないし、至って普通の写りなんですよね。。そこで、中華は差別化出来るのが良いですし、なんとなくフィルムっぽい描写も好きなんですよね。なので、褒めすぎているかもしれません・・申し訳ありません。
    Eマウントでしたら、フォクトレンダーは、アポランターが良いですよ!徹底的に収差を除去するというコンセプトがはっきりしているレンズなので、中華とは対極ですし、他のレンズとも違います。

    また、このサイトも、時々見てやってください。

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