Brightin Star 55mm F1.8
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Brightin Star 55mm F1.8 というレンズ
二月ほど前、Brightin Star 35mm F1.7というレンズを購入したわけですが、これが、中華レンズの中で一番好みの画質でした。
基本的に、ボケが奇麗で、優しい感じの寒色、あと日本やドイツのレンズには無い描写傾向で、自分にとっては、むしろ作品向けレンズであり、NEEWER MEIKE 七工匠 Kamranと試しましたが、この中では最良かつ最も安価で、しかも真面目に作られているという印象を持ちました。
もちろん、Kamranほどシャープに解像しませんし、七工匠よりも平均的な絵ではありませんし、NEEWERほど癖があるわけでもありませんが、自分の印象という意味では、最も良いものとなりました。
そこで、フルサイズのイメージサークルをカバーする、Brightin Star 55mm F1.8 というレンズを購入、で試し撮りした結果、35mm F1.7と同様、更にそれから像面湾曲を取り除いた感じの写りで、予想通りの画質のレンズでした。
これはメインのレンズになりそうです。
値段は、他者のレンズよりも安価なものということになりますが、質感の高い金属製で、絞りも12枚もあり、奇麗な円形を描いております。
大きさは、昔の135フォーマット用のレンズに近いですが、TAKUMARとかよりは大き目な感じ。少し長いわけです。フィルターサイズは49mmなので、様々なフィルターを共有できます。
絞りは、前方にあるため、動画には向いています。クリックは無い、クリックレスタイプの絞りとなります。正確かどうかは分かりませんが被写界深度目盛りも付いています。
写真には撮っていませんが、レンズフードと巾着袋のオマケが付いていました。レンズフードは、広角用のものが付いていたため、他のレンズに付けてしまいました。
チャートでも撮ってみる
久々にチャートでも撮ってみます。なんちゃってチャートなので、まともに測定ともいきませんが、個人的には非常に参考にはなっております。
使用機種は、SONY α7Ⅱとなります。画像はそれぞれクリックで拡大します。
解放は、意外に悪くありません。下手なオールドレンズより良いかもしれません。この感じだと、少し絞った周辺画質は、けっこう期待できそうです。
軸上色収差は、この手のレンズとしては、かなり抑えられている雰囲気です。歪曲は、弱い樽型か?
周辺減光は若干改善?他は特に変化無さそうに見えます。
あれっ?中央が少しぼやけてきた??それともピントリングに手が当たってしまったのか?こりゃ測定やり直しかなぁ・・
うーん・・周辺はかなり良くなってきたのですが・・
周辺はかなり良くなってきました。
ここにきて、突然全体的に良くなりました。絞り値で、ピントが若干移動するタイプのレンズかな??
おそらく、このレンズの最高画質はここです。
小絞りボケが出始めてきました。倍率色収差は、それなりにあるようですね。
仕切り直し
このレンズの最短撮影距離の関係で、うちの小さなチャートでは、普通に撮影出来ないことが分かりました。というわけで、このような形に直してみましたよ。
普通に、オールドレンズ的な開放描写です。60~70年代のテクノロジーのようです。
この程度絞るだけでも、周辺減光は、けっこう解消するようです。気持ち、解像している範囲も増えています。
徐々に全体的に解像してまいりました。
このあたりから実用域でしょうか?周辺の流れはまだありますが、風景以外ならOKかもしれません。
周辺も解像してきました。中央は立派なものです。
やはりこのレンズ、F8で急激に画質が向上するようです。風景にも使用可能かと。
このレンズの最高画質は、F11のようです。見事な解像感があります。
ここも見事ですね。少し感じたことは、このレンズの絞り値は、あまりあてにならないかもしれません。実際のF8は、11付近ではないかと思われます。というのも、実際受ける光の量で判断した結果、そんな気がするという感じです。個体差かもしれません。
写り
色の収差などあるものの、感じの良い写りです。ぼく個人の好みは、寒色系のカラーとこういう感じのボケのようです。
歪曲は、緩やかな樽型のようです。絞れば周辺まで解像します。
少し離れたところから撮っても、はっきりとボケてくれる感じです。これがMEIKEとかのレンズだと、こういう感じになりません。
ざざっとこんな感じですが
現在、写真展とかの関係で忙しく、あまり詳しく書けないわけですが、時間が出来たらもう少し何か書いてみようかと思います。
とりあえずですが、35mm F1.7と並んで、最も買ってよかったと思えた中華レンズです。