blog,  思想、哲学

70’s

ここ最近の、世の中の情勢を考えるとき、もはや、70’s的イメージというのはどうなのか?と考える事がある。ただ、世の中のアートっぽいイメージとなると、70’s的なものを差す事が多いような気がする。つまるところ、そういうものが、アートとして認知されているということだろうか?

ぼく個人の考えを述べると、その70’sのイメージというものは、それまでの古い考え方を壊すという意味においては重要だったのだと思うが、もはやそれが通じなくなってきているような気がしてならないのだ。ファッション的なものとしての価値は健在なものの、そろそろ置き換えのような何かが必要な時代ではないだろうか?と思ってしまう。

そういう感じのものが、ずらりと並べられていると、また70sですか?と思わずにはいられなくなってきている。それを続ける事による危機というか、それで世界は維持できるのか?70’s以前の古い価値観の否定的イメージの模倣だけで良いのか?ということになる。それは、ある種の欲望の爆発の着火点でもあったような気がするのだ。そして自由への解放というものも、今日的な熾烈な競争、格差、能力主義的社会に繋がったのではないかと。70’s付近を境に、それが起こったのはそうだろうと思う。そして、決定的な、冷戦終了後の90’s以降の社会である。70’sを止めるものは無くなり、暴走した後の今という時代。

破壊というものが許された時代。それを保守するイメージ。革新的なものも、続けば保守的になる。自由というものも、色々な形があると思うが、それを表すものは案外形式的だ。それに、自由が作り出した格差が、結局自由を奪っている。今ある危機の中で、そういうものが果たして良い方向に働くのかどうかは、色々と考えるところではある。

そう考えることで、新たな作品のイメージが生まれると良いのではあるが。

2017年ごろまでアニメーション等の映像作家 その過酷さから病気に倒れ、限界を感じた事から、その後写真作家に転身 イメージフォーラム・フェスティバル、バンクーバー国際映画祭、オーバーハウゼン国際短編映画際、タンペレ映画祭、キヤノン写真新世紀 LensCulture 等で発表。 写真関連は、初の写真作品で、キヤノン写真新世紀2019年度グランプリ受賞。東京都写真美術館で個展、LensCulture Art Photography Awards 2022 LensCulture Emerging Talent Awards 2023 にて Jurors’ Picksなど NHK ドキュメント20min.「蟻(あり)と人間とぼく アーティスト・中村智道」で紹介される 尚、写真等の無断使用はお断りいたします。一言ご連絡ください。 お仕事のご相談など、気楽に、ご連絡ください。 e_mail:nakamura.tomomichi@gmail.com

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です