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いまさら PENTAX K-30

PENTAX K-30 との出会い

K-30との出会いですが、実はけっこう昔で、発売された年に購入しました。
当時の記憶ですが、この機体のスペックを見て驚いた記憶があります。「本当にエントリー機なのか!」リコーの本気が感じられる、中級機のような機体で、値段はエントリー機。これならば、普通に10年使っても、画質面では少なくとも見劣りしないのではないか?いや、それ以外も・・
実際性能は素晴らしく、価格を考えれば言う事の無い機体でした。
しかし、問題はありました。当時保有していた(今も持っているが)K-5Ⅱsと、あまりにも性能的に被りすぎていた。あと、K-5Ⅱs の、全フィールドでの性能差から、徐々に出番を失ってしまいました。

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PENTAX K-5Ⅱs

K-5Ⅱs は、非常によくできたカメラでした。K-5の問題のあるAFを克服し、暗所でのAF性能は、当時では目を見張るものがありました。あと、コンシューマー機としては、初めてローパスフィルターレスの機体だったような気がします。K-30は、ローパスフィルターが薄く作られていて、これまでの機体よりはシャキッとした絵が撮れましたが、K5Ⅱsと比べると見劣りしました。それ以外は、ほぼ同等のK-30でしたが、眠りにつき、目覚めさせようと思って取り出した時には、*黒死病になっていました。
一応、黒死病の修理は自分で行いましたが、使用頻度の低さと、同じセンサーを持つK-5Ⅱsがあることから、手放すことになりました・・

しかしです!今になり、K-5Ⅱs の、記録のもっさり感が気になるように・・この機は、まごうことなき名機で間違いありませんが、唯一の欠点が、当時にしてuhs-i クラスのSDカードに対応していませんでした・・それがあれば、これ以降の機が、売れなくて困るであろうほどの名機ぶりで、当面新しいカメラは不要とすら考えていましたが、その唯一の欠点が気になることに・・この機を買ったころのuhs-iカードといえば、まだそれほど高速なものは安くは出ておらず、体感的な差はありませんでしたが、今や当時の3倍ほどの速さが普通に!そこで、思い出したのが、PENTAX K-30 なわけです。

*この機種や、K-50でよく見られる、絞り制御ブロックの不具合の通称。撮影時に上手く絞りが制御できない事によって起こる、撮影結果が真っ暗になってしまいます。Aシリーズより前のレンズでは、異常は見られず、そういった古いレンズや、絞りリングを使用した撮影で異常が見られない場合は、この症状と考えて良いでしょう。

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PENTAX K-30

さて、K-30です!当然、黒死病を発症した個体を購入しました。理由は、個人的には、そのほうが安心できるからです。既に黒死病の修理を行われていない事が重要です。べつに、修理されていても問題は無いのですが、余計な事になっている事を警戒してしまいます。

このリーゼント・・良いですね・・そして、ねらっていたブルー!以前は、こういう派手な色は嫌で、普通に黒ボディーを購入したのですが、どうやら、この色は、デザイナーこだわりのカラーのようですし、何というか、何をしなくても、既に J limited といった感じです。
どのカメラでも、綺麗に写る今だからこそ、デザインで楽しむのも一興ですよ。


儀式 黒死病を修理する

この個体は、かなり綺麗で、大きな痛みはありません。黒死病だけが、唯一の問題ではありますが、再びこれを修理します。
まずは、このボディーの底のネジをはずしていきます。


外したネジの管理は、やりやすいようにすれば良いと思いますが、長さも違うこともあり、このようにガムテープに並べて外していきました。これで組む時、幾分楽になるはずです。


電池の蓋を開けると、このような場所にもネジがあるので、外していきましょう。


底を開けると、このような部分にもネジがあるので、これも外します。


ボディー側面の、このゴムカバーを外します。


このように、ネジがありますので、外しましょう。


グリップ側もめくるとネジがあります。奥のネジは、普通に見えていますので、この2本を外しましょう。


ストロボをポップアップすると、このようにネジが3本見えますので、これも外しましょう。


背面のアイカップを外すと、このようにネジが2本ありますので、これも外します。


両肩の、ストラップを付ける部分にネジがありますので、これも外しましょう。


このネジも外します。


これで軍艦部が外れます。決して無理やりこじ開けないようにしてください。外れない場合は、何か外し忘れが無いかチェックが必要です。


グリップ部分も、ぐらぐらとしますので、外します。


絞り制御ブロックが見えました。ネジが1本だけで付いていますので、このネジを外します。


この金具を引き抜くと外れます。磁気でくっついているのが分かると思います。


問題の金具ですが、これが磁気をおびているため、不具合が生じています。ただ、いずれにせよ磁気はおびますので、このまま修理します。今回は矢印の場所に、エポキシ接着剤を使いました。ゴリラの結構強度の高いものを使っています。


このように、隙間を空けて、磁気を弱める考えです。ただ、差してまったく磁気を感じない状態だと、まず上手くいきませんので加減が必要です。ここからは、個体差もあり、結構盛らないといけないものと、極薄で良いものとで分かれると思います。既に盛っている状態なので、ここからヤスリで徐々にエポキシを削っていきます。
軍艦部だけをかぶせて電池を入れれば、シャッターは切れますので、この機種に対応しているDAレンズ等を取り付け、正常な状態になるまでテスト撮影してみます。
この時、決して基盤を触らないようにしてください。あと、この作業は、自己責任で行うようにしてください。関電の恐れがあるということです。


黒死病修理が完了した PENTAX K-30

外したパーツを元通りに組みなおせば修理完了です。
撮影に行きましょうか!


撮影する

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PENTAX K-30 / smc PENTAX-FA 31mm F1.8 Limited

まずは、PENTAXの代名詞、Limitedレンズで普通にAF撮影。現在、ぼくは病気なので、上手くMFでピントを合わせる事ができません。AFならば勝手に合わせてくれるので何とでもなりますね。
画像をクリックで等倍鑑賞可能です。


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PENTAX K-30 / Samyang 35mm F1.4 AS UMC

ただ、MFで撮れなければ、作家としては困る面も多く、ここからMFレンズを使っての練習です。
外は日が沈み暗くなってきています。


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PENTAX K-30 / Samyang 35mm F1.4 AS UMC

この機種では、何故か深夜の撮影が多いです。たまたまかもしれませんが、この機のセンサーは、当時、APS-Cでは、屈指の暗所性能でした。それと、所有の、DxO PhotLab 6 + RawTherape または ART での現像で、今でも余裕の絵を吐き出します。RawTherapee と ART は、フリーソフトなので、試してみると良いと思います。知られていませんが、DxO PhotoLabは、さわれるパラメーターは少ないものの、現在屈指の画質の良さを誇っています。このソフトからDNGをエクスポートして、フリーソフトで細かい設定を行うという感じです。RawTherapeeやARTは、非常に多機能です。目的に合わせてエクスポート先を決める感じです。


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PENTAX K-30 / Samyang 35mm F1.4 AS UMC

深夜になりました。夜中は人がいなくて良いですね。
使用レンズは、Samyang 35mm F1.4 AS UMC 韓国のレンズメーカーのレンズです。登場した当初は、安価ながら、トップクラスの画質を誇ったレンズです。最近は、APS-C機の標準レンズとして使うことが多いですね。このイメージサークルだけで言えば、SIGMAの35mm ART を上回る解像をしたと思います。


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PENTAX K-30 / Samyang 35mm F1.4 AS UMC

こういった、マナーの悪さが残っているのも、深夜の良いところ。あまり綺麗なものに興味が無いというか、それは皆撮ってるので、ぼくは横道にそれる事にします・・


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PENTAX K-30 / Samyang 35mm F1.4 AS UMC

駐輪禁止の場所にも自転車が沢山・・翌朝、自転車は無くなっていましたが、撤去されたんでしょうか?
ここまでの写真、どれも等倍鑑賞可能です。リサイズしておりませんので、既に10年前の機種、K-30の画質をお楽しみください。


帰ってきたK-30

PENTAX K-30

一度手放した機種なわけですが、今一度使ってみると、なかなか良いという印象です。もちろんプラボディーの柔さとか色々とありますが、事、画質という意味では、このあたりから既に完成の域に近づいていたことが分かります。
直したことや、元からJ Limited なところも含め、今後ともお世話になる機体になると思います。以前修理した個体は、現在も現役で、調子よく動いているとの事。ほとんどの部分では、頑丈な機種なわけです。

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PENTAX K-30の絞り制御ブロックの不具合(通称:黒死病)を修理する

2017年ごろまでアニメーション等の映像作家 その過酷さから病気に倒れ、限界を感じた事から、その後写真作家に転身 イメージフォーラム・フェスティバル、バンクーバー国際映画祭、オーバーハウゼン国際短編映画際、タンペレ映画祭、キヤノン写真新世紀 LensCulture 等で発表。 写真関連は、初の写真作品で、キヤノン写真新世紀2019年度グランプリ受賞。東京都写真美術館で個展、LensCulture Art Photography Awards 2022 LensCulture Emerging Talent Awards 2023 にて Jurors’ Picksなど NHK ドキュメント20min.「蟻(あり)と人間とぼく アーティスト・中村智道」で紹介される 尚、写真等の無断使用はお断りいたします。一言ご連絡ください。 お仕事のご相談など、気楽に、ご連絡ください。 e_mail:696969bara@gmail.com(マネージャー月影)

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