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PENTAX K10D を分解 内蔵電池(コンデンサー)を交換

電池を抜くと、日時などがリセットされてしまう

電池を抜くと日時がリセットされてしまい初期状態に

デジカメ関連は、どうしても古くなるとこの症状が多くなる。気にせず使う人もいるだろうが、ぼく個人は、なんというか、やる気を無くし、そのカメラを使わなくなってしまう。そもそもだが、内部電池を完全放電させてしまったのが良くないわけで、日常的に、このカメラを使っていれば、ある程度防ぐことができる症状だが、訳あって、半年ほど放置してしまったがためにこうなってしまったのだ。
PENTAX K10Dは、ぼくの初めての一眼レフで、極上品を中古で買った。そういう意味では数年落ちだったが、その頃の最新機種はK-7だったので、この機種が大きく見劣りするわけでもなかった。とても思い入れのある機種で、K-7購入後もメインで使用していた。しかし、とうとうこの時が来てしまったのだ。



内蔵電池(コンデンサー)を交換する事に

PENTAX K10D

この機種だが、とても大切に使っていたので、大きく傷んではいない。ただ残念なのは、内蔵電池が完全放電して使えなくなった事だ。
とりあえず、内蔵電池(コンデンサー)を購入することに。


ELNA DCK-621 3.3V 0.22F 電気二重層コンデンサー

今回購入したのは、こういう感じのコンデンサーだ。内蔵電池と言われるが、正確にはコンデンサーということになる。デジカメには、このような感じのコンデンサーが使われている。おそらくは、カメラに内蔵されているものよりも高性能だと予想する。値段は、5個で送料込み470円程度で、それほど高くはない。今後も他のカメラを直す予定なのもあり、AliExpressで 5個セットを購入した。


K10D 分解

PENTAX K10 を分解していく まずは下から

ここからは、故障覚悟であり、自己責任の世界になる。壊れるのが嫌な場合は、業者に頼むべきだろう。

カメラの分解となるが、このカメラの場合、下からの分解となる。下を外さないと、後ろも外せないためだ。
矢印のネジも外す。


ネジは、どこに付いていたのか分かるようにしておく

ネジだが、外して適当に置いておくと、後で付ける位置が分からなくなるので、そうならないように並べておく。ぼくの場合、テープなどに順番に貼り付けている。



電池ボックスの中にもネジがあるので外す。




グリップ側のネジを二つ外す。




反対側のネジも外す。



しぼ皮をめくると、中に二つのネジがあるので外す。



アイカップを外すと、二つのネジがあるので外す。



ストロボをポップアップさせるとネジが1本あるので外す。



ストラップを付ける部分にネジがあるので外す。



これで、フロント部分が外れる。



このようなものが、バラバラと落ちてきた。マウント部のシーリングのゴムだが、劣化して割れているようだ。
防滴のある機種も、経年で防滴が効かなくなる証拠でもあるので、古い機種は雨は気を付けたほうが良さそうだ。
このゴムリングは、一応接着して繋げたが、効果は弱いだろう。


上の軍艦部を少し持ち上げると後ろがこのように外れる。無理に引っ張ると、配線が切れるので注意。



裏側のケーブルを外す。


この部分のネジを緩めて配線を外す。



リア部分が外れた。
矢印のケーブルはすべて外す。
この時、配線の位置をよく覚えておこう。デジカメやスマホで撮っておくと分かりやすい。



ここからは、ハンダごてが必要になる。
矢印の配線をすべて外す。


矢印の配線を外す。



内蔵電池(コンデンサー)が現れた

PENTAX K10D の基盤の内側

これで、基盤をめくることができたわけだが、この中に購入したコンデンサーに似た部品がある。



PENTAX K10D の日時設定保存用コンデンサー

この部分が、今回の問題の箇所となる。写真では分からないがとても小さいので、慎重に外す必要がある。とりあえず、交換する事にする。



慎重にと言いながら、ここで大きな失敗をしてしまった・・
接点の銅板ごと取れてしまったため、このままでは取り付ける事ができない・・
しかし、こんなことでは諦めない。しばらく考えてみる。



拡大すると縁に、銅の薄い接点が見えたため、このように削ってやると、銅版の続きが見えてきた。ここにハンダ溶接すると使えるようになるのでは?



少々不格好になってしまったが、通電していれば、この内蔵電池(コンデンサー)は使えるはずだ。
この後、元通りに組んでみたが・・



修理成功

元通りに組んで、電池を入れたのち、しばらく充電時間を持って、電池を取り出してみたが、再び電池を入れても、日時設定はリセットされない。
内蔵電池がきちんと機能しているようだ。失敗したかと思ったので、かなり嬉しい。
この機種に、これまで以上の愛着が生まれてしまったので、今後しばらく使うかもしれない。その時は、レビューをすることになるだろう。

最後にもう一度、修理は自己責任で。

2017年ごろまでアニメーション等の映像作家 その過酷さから病気に倒れ、限界を感じた事から、その後写真作家に転身 イメージフォーラム・フェスティバル、バンクーバー国際映画祭、オーバーハウゼン国際短編映画際、タンペレ映画祭、キヤノン写真新世紀 LensCulture 等で発表。 写真関連は、初の写真作品で、キヤノン写真新世紀2019年度グランプリ受賞。東京都写真美術館で個展、LensCulture Art Photography Awards 2022 LensCulture Emerging Talent Awards 2023 にて Jurors’ Picksなど NHK ドキュメント20min.「蟻(あり)と人間とぼく アーティスト・中村智道」で紹介される 尚、写真等の無断使用はお断りいたします。一言ご連絡ください。 お仕事のご相談など、気楽に、ご連絡ください。 e_mail:nakamura.tomomichi@gmail.com

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