blog,  思想、哲学

人はなぜ憎しみ合うのか

これは、マーク・W・モフェット氏の「人はなぜ憎しみあうのか」の下巻。上巻は既に読んでいたが、多忙でその後読めていなかった。
何が分かるのか?と言われると、生物としての人間が、どのようなメカニズムで分断されているのか?ということ。
それは「匂い」というか、それに類似する、各感覚だったりするわけだが、ぼくがそれに該当しない事を前提に読むと更に面白い。
ぼくは、ASDの特徴をかなり色濃く持っているので、群れに対して、かなり冷ややかだ。群れは、それを維持するために幻想を用いるが、それはその群れが持ちうる考えの最大公約数的なもので群れを維持しようと試みている。それが相容れない場合、人の群れどうしは憎しみ会うのだ。これは、村の対立のようなもので、敵対者を「よそ者」と見なす。
そういう意味では、そもそも村人になり得ないぼくという存在に何ができるのか?がぼくにとっての課題になる。
ぼくに美術の話をしても写真の話をしても映像の話をしてもまったく響かない。それは、長年ぼくと関わってきた人ならば分かる事だろう。その群れの物語にまったく関心が無いのだ。そう、はっきり言うが、お前たちは、表現の頭にくる言葉、つまり「写真」だの「映像」だのの言葉を用い、異なる群れを「よそ者」と見なしているのだ。当然「よそ者」が抱く集団幻想も理解しないだろう。その性質こそが「分断」を起こしている。ぼくは、これをマジョリティー的なものと考えている。
ただ、明確に関心を持っている部分も見えるはずだ。ある種の心には反応しているし、それが偽物(そういうテクニック)ならば反応しない。ぼくは、その方向で今後やっていく事を決めている。

2017年ごろまでアニメーション等の映像作家 その過酷さから病気に倒れ、限界を感じた事から、その後写真作家に転身 イメージフォーラム・フェスティバル、バンクーバー国際映画祭、オーバーハウゼン国際短編映画際、タンペレ映画祭、キヤノン写真新世紀 LensCulture 等で発表。 写真関連は、初の写真作品で、キヤノン写真新世紀2019年度グランプリ受賞。東京都写真美術館で個展、LensCulture Art Photography Awards 2022 LensCulture Emerging Talent Awards 2023 にて Jurors’ Picksなど NHK ドキュメント20min.「蟻(あり)と人間とぼく アーティスト・中村智道」で紹介される 尚、写真等の無断使用はお断りいたします。一言ご連絡ください。 お仕事のご相談など、気楽に、ご連絡ください。 e_mail:nakamura.tomomichi@gmail.com

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です