作品のシンプルさ
写真の話ではありませんが、ぼくの作品は、基本的にシンプルではなく、複雑な構成のものが多い気がします。たぶん、脳の構造と関係があって、基本情報過多の状況で暮らしているからだと思います。
最近は、少し考え方が変わり、シンプルな構成を考えるようになってきました。ぼくのやっていることには無駄が多く、その点が気になるようになってきたのもあります。
冷静に考えてみれば、伝えたいことは最小限に留め、その分シンプルにしたほうが良いのかもしれません。
もし、加えたい要素があったとしても、それは他の作品で主軸に来るようにすればよいわけです。
どの要素が重要かを見極めて、それに注力し、シンプルに見せる事、その点が今後の課題のような気がします。
複雑だった事の、もう一つの要因として、「お前は何も出来ない」という言葉を払拭するのに必死だった事もあります。
たぶん、もうそのような事を言う人もいなくなってくるでしょうし、仮に言ったとしても、大きな問題ではありません。
たぶん、心の深層で、作品には何が必要なのか?については、ぼくはもう気が付き始めているはずです。