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携帯・スマホで小物や商品を撮影してみる

GRATINA KYF37

スマホと言いますか、ぼくはガラホとタブレットという構成なので、スマホは持っていませんが、理屈としてはスマホもガラホも同じです。ついでに、タブレットも、同じような仲間ですから、同じように撮影することが可能です。

いまや、ほとんどの人が持っている、こういったものですが、これのカメラ機能を使って、商品や小物を奇麗に撮影できないか検証してみました。

 

 

携帯・スマホで小物を奇麗に撮影してみる

ガラホのカメラ

ぼくの GRATINA KYF37 は一応800万画素のカメラが内臓されていますが、性能そのものは、少し昔のスマホぐらいです。

今のスマホは非常に高度な写真が撮れるようになっていますが、ある状況を忠実に再現するとか、そういったことは、今でもそれほど得意とは言えません。
要は、画像処理で奇麗に見せているだけとも言えますので、ディティールなどは曖昧で、商品の細かい部分を奇麗に撮るというのは、それほど得意ではないと言えます。

しかし、カメラの基本をしっかりと押さえていれば、それなりに奇麗な写真を撮ることも可能なんではないでしょうか?

まずは環境から

ライティングボックスの中に、がま口を入れています。

どんなカメラでもそうですが、環境が悪いと、奇麗には撮れません。特に商品や作品等の撮影ならば、更に気を使いたいものです。
スタジオ等の設置方法は、以下の記事にも書いています。家にあるものでも可能です。

100均撮影グッズその1 フェルト

※スマホでの撮影なので、ストロボは使いません。
※スマホでの撮影なので、ストロボは使いません。

このような感じで、ある程度環境を整えてやることが、奇麗に撮影する秘訣です。

光量は十分にあったほうが、カメラの基本原理上奇麗に撮れます。

スマホのレンズは、撮影前は、よく拭いて奇麗にしておく必要があります。

 

 

用意した、がま口を撮影してみました。

GRATINA KYF37/何もせずに撮影した様子

なんか、普通に撮るよりもイマイチな感じです。
ですが、これには理由があります。

まず、背景が白いことで、カメラのオート機能が、全体の明るさを平均化した結果、相対的に暗い画像になってしまった。

手をぬかずに、しっかりピントを合わせてやらないと、奇麗に撮れない。

他にも理由があるかもしれませんが、だいたいこんな感じでしょうか?
しかし、スマホでも、これを大幅に改善する方法があります!

露出を調整してみる

撮影時に何もしていない状況

明るい場所で撮っているにも関わらず、真っ暗です・・
これは、周りの白につられて、カメラが明るさを平均化しようとした結果、こうなっています。

露出を調整しています

スマホアプリのカメラ機能には、さまざまなものがありますが、何らかの方法で、矢印のマークを出してください。
アプリごとに異なるので、方法は様々でしょうが、だいたいあると思います。
無ければ、他のアプリをインストールしてみるという方法もあります。

この部分を動かしてやると、画面が明るくなったり暗くなったりします。
背景が白い場合は、この部分を上げてやり、黒い場合は下げてやるとバランスの良い写真が撮れます。

ちなみに、この方法は、普通のカメラでも可能です。何が何でもオートじゃないと分からないという方は、この露出補正のマークがある部分を動かして撮影してみてください。

撮影結果

GRATINA KYF37

驚くほど奇麗に撮れました。
このくらい撮れるのであれば、世の中「スマホで十分」と言われるのも分かるような気がします。
あまり画質が良くないと言われる GRATINA KYF37 でも、この結果を得ることが出来ました!

専用機ではどうなのか?

PENTAX 645D

 専用機で撮影した場合は、それこそ専用のレンズを付け、写真に特化した機体を使うわけですから、きちんとした知識があれば、携帯・スマホを圧倒する写真を撮ることが出来ます。

写真を撮る上での基本ルールは同じなので、光量が多いほど奇麗に撮れる等のルールは同じです。
高感度撮影に強いと言っても、所詮は高感度撮影とも言えます。

ステップアップを考えているならば、レンズ交換式カメラをおススメします。
マイクロフォーサーズ~中判の機体ならば、どれでもスマホ以上に小物や商品を撮影することができます。

 

同じ環境で色々と撮ってみる

GRATINA KYF37

背景布を変えてみました。

GRATINA KYF37

カメラを撮ってみました。
スマホカメラは、基本広角寄りなので、このようにパースがつきすぎてしまう所はあります。

これらの写真は、後処理無しの状況で、こんな感じです。トリミングもしていません。これを更に無料ソフトで奇麗に処理することも可能です。
スマホアプリでも良いのですが、画面が小さく見ずらいため、細かい処理はやりにくいという点があります、
最も良いと思われる無料ソフトを次に紹介してみます。

 

 

GIMPで後処理をしてみる。

GIMPは、無料ながら、非常に優秀で、多機能な画像処理ソフトです。
このソフトを使って、様々な処理が可能ですが、ここでは非常に簡単な処理についてだけ説明します。

GIMPは、以下のサイトからダウンロード可能です。

GIMP

GRATINA KYF37

こちらの画像を簡単に処理してみます。

GIMP

色→レベルから、赤矢印のスポイドのマークをクリックします。

画面のように白い部分でも明るい場所をクリックしてみると、緑がかったような感じも直り、背景は奇麗な白になりました。

他にも、色→トーンカーブを開いてやり、カーブをコントロールして、好ましい画像になるように調整することも可能です、

他にも色々な機能が満載で、画像処理に必要なものは、無料ながらほとんど揃っています。
興味のある方は、是非お試しください!

GIMPで上記の機能を使って処理した画像

 

 

ざざっとスマホカメラによる小物撮影について書いてみましたが、出来ることは他に沢山ありそうです。
何かありましたら、また書き加えてみようかと思います!

2017年ごろまでアニメーション等の映像作家 その過酷さから病気に倒れ、限界を感じた事から、その後写真作家に転身 イメージフォーラム・フェスティバル、バンクーバー国際映画祭、オーバーハウゼン国際短編映画際、タンペレ映画祭、キヤノン写真新世紀 LensCulture 等で発表。 写真関連は、初の写真作品で、キヤノン写真新世紀2019年度グランプリ受賞。東京都写真美術館で個展、LensCulture Art Photography Awards 2022 LensCulture Emerging Talent Awards 2023 にて Jurors’ Picksなど NHK ドキュメント20min.「蟻(あり)と人間とぼく アーティスト・中村智道」で紹介される 尚、写真等の無断使用はお断りいたします。一言ご連絡ください。 お仕事のご相談など、気楽に、ご連絡ください。 e_mail:nakamura.tomomichi@gmail.com

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