SAMYANG 50mm F1.4 AS UMC
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SAMYANG 50mm F1.4 AS UMC

SAMYANG 50mm F1.4 AS UMC が、とても安くなっていた

SAMYANG 50mm F1.4 AS UMC

たまたま、ヨドバシのサイトを見ていたら、このレンズが極端に安くなっていました。26750円でした。(2021/1/17現在は、更に安い)元々、5万円近い値段だったので、極端に安くなっています。
最近、フィルムカメラでも写真を撮るようになったので、今どきの解像をするKマウントの標準レンズが欲しかったので、これは丁度よい買い物です。
これまでの、KシリーズやMシリーズ、AFのFAシリーズも悪くはないのですが、何というか、設計が古いわけです。
最近の傾向で、レンズが大型化しているのですが、このレンズも多分にもれず大きくなっています。
で、この大きさなのだから写るだろうという期待もあっての購入。
もはや、サムヤンも有名なレンズメーカーになったので、海外で様々な形でレビューされていますが、機体はPENTAXではなく、実際どのような絵が出るのか分かりにくかったので、予想よりも綺麗な絵が写る事に期待してました。

SAMYANG 50mm F1.4 AS UMC マウント部

やはり、F1.4の大口径、後玉は大きいです。
サムヤンのPENTAX用MFレンズの良い点として、電子接点があります。これにより、Aレンズとしての使用が可能となります。なので、昔の純正のAレンズと同じように使えるのが、他社用に対するアドバンテージでしょうか?
絞りリングもありますので、当然マウントアダプターを介して、ミラーレス機で使うことも可能です。

SAMYANG 50mm F1.4 AS UMC 鏡筒

鏡筒は、プラスチック製ですが、特に安っぽいという感じはありません。かといって、高級感があるというわけでもありません。
ピントリングには適度なトルクがあり、使いやすいですが、同社の35mm F1.4に比べると出来は悪いのではないかと思います。
あちらは、値段を考えたら出来すぎなレンズではありますが・・
サイズは、35mmに比べると、一回り小さいです。

とりあえず、室内でペットでも撮影してみる

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[PENTAX K-1/SAMYANG 50mm F1.4 AS UMC (F1.4)] クリックで拡大 2.4MPほどにリサイズ

オオハナインコの妖子さんです。
こういう大きめのレンズに期待するのは、絞り開放の画質なわけです。なんですが、意外に今っぽくはない感じです。それでも、SMC PENTAX-FA 50mm F1.4に比べると解像していますし、ボケも綺麗だと感じます。ちなみに、この背景にあるものは、鳥かごで、わざと撮っています。ボケの汚いレンズにとっては、非常に意地の悪いものだったりします。
この写真では分かりませんが、樽型の歪曲収差が、標準単焦点レンズとしては分かりやすくあります。ですが、それ以外の諸収差に関して言えば、ずっと優秀と言えるのではないかと思います。

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[PENTAX K-1/SAMYANG 50mm F1.4 AS UMC (F4)] クリックで拡大 2.4MPほどにリサイズ

オオハナインコの花太郎さんです。
F4ぐらいに絞ると、キレもあり、コントラストも高く、申し分ない写りになります。
この状態にすると、ボケの汚いレンズだと非常にざわついたボケになったりしますが、このレンズは、比較的綺麗なままです。やはり体積がモノを言うのでしょうか?

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[PENTAX K-1/SAMYANG 50mm F1.4 AS UMC (F1.4)] クリックで拡大 2.4MPほどにリサイズ

今一度、絞り開放での撮影。
なかなか良いのではないでしょうか?
しかし、基本的には、今どきの標準レンズの写りとは異なるような気がします。これは、技術的な問題なのか、ボケを優先してこのようなチューニングにしているのか分かりませんが、ややオールドレンズ的な写りにも見えます。発色に関しては遥かに良いのですが、色的には赤味がかかった暖色系の描写に見えます。
サムヤンのコーティングがそうなのかもしれませんが、ぼくが所有するサムヤンのレンズには、この傾向があるような気がします。基本、緑が綺麗に写るPENTAXのレンズとは対極にあるような発色かもしれません。

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[PENTAX K-1/SAMYANG 50mm F1.4 AS UMC (F2)] クリックで拡大 2.4MPほどにリサイズ

よその猫です。
このレンズが、非常に解像度を上げるのは、F2.8付近からです。これは、PENTAXの古いレンズも同様で、このあたりから、今どきのレンズと遜色ない写りになったりします。そういった意味では、レンズとしての差別化は難しそうな気もしますが、実のところF2ぐらいだと、純正のオールドレンズよりもずっと解像します。やはり今のレンズという感じです。ボケも綺麗なのではないでしょうか?
旧SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSMも所有していますが、全体的にそれよりは好ましい描写をするという印象があります。あのレンズの問題として、周辺画質があって、この点でSMC PENTAX-FA よりは、ずっと使いにくいという印象でした。このサムヤンレンズは、F2.8ぐらいから、周辺画質もぐっと上がるので壁等を正面から撮っても違和感を感じません。その点も、PENTAX純正に似ていると言えばそうなんですが、トータルで解像感は上にくると思います。

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[PENTAX K-1/SAMYANG 50mm F1.4 AS UMC (F1.4)] クリックで拡大 2.4MPほどにリサイズ

オオホンセイインコの皇次郎さんです。
再び、絞り開放での撮影。これは、特に意地の悪くない状況で撮影しています。大きな問題は起きていない事が分かりますね。

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[PENTAX K-1/SAMYANG 50mm F1.4 AS UMC (F2.8)] クリックで拡大 2.4MPほどにリサイズ

コボウシインコの緑山さんです。
なんとなくですが、この描写は好きではありませんでした。ボケは綺麗ですし、何が悪いとは言えないのですが、こういった暖色系の壁のある部屋では、その色が極端に強調されているのかもしれません。
単純に好みの問題なので、記録に問題があるようなものではありません。

野外

最近、少々忙しく、なかなか外に撮りに行く事に至りません。
また撮影することがあれば、アップします。

SAMYANG 50mm F1.4 AS UMC は買いなのか?

タイミング的な問題ですが、このレンズ、従来の5万円近い価格だとしたら、少々高い気がします。現在、ヨドバシで売られている、26750円という価格は、同社の他のレンズに比べても安いですが、この値段だと考えると、かなり良い選択肢のような気がします。何故、最初から3万円前後で売らなかったのか??
個人的には、昔のフィルムのKマウント機で使いたかったわけですが、それで使うのも申し分ないと思います。
つまるところ、買いでしょうか?個人的には買って良かったと思っています。

2017年ごろまでアニメーション等の映像作家 その過酷さから病気に倒れ、限界を感じた事から、その後写真作家に転身 イメージフォーラム・フェスティバル、バンクーバー国際映画祭、オーバーハウゼン国際短編映画際、タンペレ映画祭、キヤノン写真新世紀 LensCulture 等で発表。 写真関連は、初の写真作品で、キヤノン写真新世紀2019年度グランプリ受賞。東京都写真美術館で個展、LensCulture Art Photography Awards 2022 LensCulture Emerging Talent Awards 2023 にて Jurors’ Picksなど NHK ドキュメント20min.「蟻(あり)と人間とぼく アーティスト・中村智道」で紹介される 尚、写真等の無断使用はお断りいたします。一言ご連絡ください。 お仕事のご相談など、気楽に、ご連絡ください。 e_mail:nakamura.tomomichi@gmail.com

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