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smc PENTAX-A☆ 645 300mm F4 ED [IF]

とりあえず、レンズプロファイルを作りたかったので、PENTAX-A645レンズ第二弾ということで、このレンズで撮影してみました。要は、プロファイルのテストも兼ねている感じです。
まず気がついた事ですが、このレンズ、今やコントラスト低めですね。あとですが、周辺減光や歪曲もそれなりにあります。コントラストは、後処理でどうにかできますし、むしろ諧調の幅が広いと見れば、ベースとしては良いと思います。ただ、歪曲と周辺減光はどうにかしたいところ。それ以外の色収差などですが、当時のレンズとしては優秀な部類だと思います。多少のレタッチでどうにかなるレベルでしょう。
三脚座が気になる方もいるかもしれませんが、これは、iShoot の Tamron SP 70-200mm F2.8 Di VC USD G2 用の社外品となります。アマゾンに普通に売っていました。
付けるのには、ある程度知恵の輪的な要領が必用かもしれませんが、普通に取り付けられます。
このクラスの重いレンズで、三脚座が無いのは、けっこう痛いですよね?



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PENTAX 645Z / smc PENTAX-A☆ 645 300mm F4 ED [IF]

奥の建物、天満屋ですね、これに合わせてみました。このレンズの不満点ですが、ヘリコイドがスカスカです。全体的に645-Aレンズには、この傾向がありますが、ピント合わせにくいです。
あとですが、今回の撮影は、すべて手持ち撮影であることに関してはご容赦ください。というのも、このクラスの中判カメラと重い望遠レンズでぶれない三脚となると、とてつもなく重いのです。そうなると、手持ちのほうが、まだ安定しているとも言えるのです。
クリックで等倍鑑賞可能です。



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PENTAX 645Z / smc PENTAX-A☆ 645 300mm F4 ED [IF]

中判ともなると、300mmとかぜんぜん望遠じゃない感じですね。アオサギにピントを合わせていますが、小さいです。これ、APS-Cとかなら、遥かに大きく写ってますよね?
これ以上の望遠は、写りも悪いので、基本望遠はフルサイズ以下のフォーマットの仕事だと思います。
重さ的にも、中望遠までが、中判にはよく合いますね。



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PENTAX 645Z / smc PENTAX-A☆ 645 300mm F4 ED [IF]

ピントが非常に浅いので、動くものを撮るのは一苦労です。こういった場合は、本当に小フォーマットがありがたいですね。ただ、立体感という意味では、さすがにラージフォーマットという感じでしょうか?



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PENTAX 645Z / smc PENTAX-A☆ 645 300mm F4 ED [IF]

手前の建物にピントを合わせてみましたが、ヒヨドリがしっかり写っています。
こういった比較的遠景の撮影でも、ボケによって新幹線などにはピントが合っていません。
被写界深度が非常に浅いためですが、その分立体感もありますので、何を優先するのか?でしょうか?
これは、新幹線を撮ろうとしたというよりは、建物ベースで撮っていたところ、新幹線が走ってきたのでシャッターを押したという感じです。



PENTAX (smc PENTAX-A☆ 645 300mm F4 ED [IF] ) – RAW.zip

こちらはレンズプロファイルです。このレンズ、実はかなり解像するのと、プロファイルを作るときに分かるのですが、昔のレンズとしては色収差が少ないと感じました。ただ、ピントが極浅なため、解像している部分は少ないという印象です。
もう少し試す必要がありますが、その時は大きな三脚が必用でしょうかね?

2017年ごろまでアニメーション等の映像作家 その過酷さから病気に倒れ、限界を感じた事から、その後写真作家に転身 イメージフォーラム・フェスティバル、バンクーバー国際映画祭、オーバーハウゼン国際短編映画際、タンペレ映画祭、キヤノン写真新世紀 LensCulture 等で発表。 写真関連は、初の写真作品で、キヤノン写真新世紀2019年度グランプリ受賞。東京都写真美術館で個展、LensCulture Art Photography Awards 2022 LensCulture Emerging Talent Awards 2023 にて Jurors’ Picksなど NHK ドキュメント20min.「蟻(あり)と人間とぼく アーティスト・中村智道」で紹介される 尚、写真等の無断使用はお断りいたします。一言ご連絡ください。 お仕事のご相談など、気楽に、ご連絡ください。 e_mail:nakamura.tomomichi@gmail.com

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